酸素カプセルは自律神経にどんな効果がある?改善が期待できる症状を解説

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「最近、どうも体の調子が悪い…」「しっかり寝ても疲れが取れない…」そんなお悩みはありませんか?もしかしたら、それは自律神経の乱れが原因かもしれません。ストレス社会といわれる現代において、自律神経のバランスを崩し、様々な不調を抱える方が増えています。

そんな中、注目を集めているのが「酸素カプセル」です。リラックス効果や疲労回復効果が期待できるとされ、アスリートや多忙なビジネスパーソンにも利用されています。各研究では自律神経失調症に対する効果も示唆されており、その有用性に可能性が見出されています。

この記事では、酸素カプセルが自律神経の改善に役立つとされる理由や、改善が期待できる具体的な症状、さらに導入事例や利用する上での注意点について、初心者の方にも分かりやすく解説します。

目次

酸素カプセルに自律神経の改善効果はある?

酸素カプセルは自律神経のバランスを整え、リラックス効果を高めることができるとされています。その主な理由は、体に取り込まれる酸素の量と質にあります。

自律神経は活動時に優位になる「交感神経」と、安静時に優位になる「副交感神経」の2つがバランスを取りながら働いています。しかし、ストレスや疲労が蓄積すると交感神経が過剰に働き続け、バランス関係が崩れてしまいます。このバランス修正に一役買うのが酸素カプセルです。

酸素カプセルによって良質な酸素を豊富に取り込むことで、脳や末梢組織への酸素供給が向上、過度に緊張していた交感神経の働きが鎮まりやすく、リラックス状態を促す副交感神経が優位に切り替わりやすくなるとされています。

なお、酸素カプセルと自律神経に関する研究は様々行われており、被験者の副交感神経の活性化が一貫して見られたり、逆に交感神経暴走の抑制効果、慢性疲労・睡眠障害の改善等、酸素カプセルの有用性が示唆される研究結果が多数報告されています。

参考:PubMed①, PubMed②, PubMed③, Nature

酸素カプセルで改善が期待できる自律神経失調症の症状

自律神経の乱れは心身にさまざまな不調を引き起こします。酸素カプセルを利用することで、これらの症状の改善が期待できる場合があります。

ここでは自律神経失調症の代表的な症状と、酸素カプセルによって期待できる改善効果について解説します。

  • 慢性疲労・倦怠感
  • 不眠・中途覚醒
  • 日中の眠気
  • 頭痛・片頭痛
  • めまい・立ちくらみ
  • 動悸・心拍数上昇
  • 冷え・末梢循環不全
  • 消化機能低下(便秘・胃もたれ)
  • 不安感・抑うつ傾向

慢性疲労・倦怠感

1つ目は、慢性的な疲労感や倦怠感の軽減です。

疲労の大きな原因の一つにエネルギー産生の低下や疲労物質の蓄積がありますが、酸素カプセルで体内の酸素量を増やすことで細胞レベルでエネルギー産生が活性化され、疲労回復効果の促進に期待できます。また血行が促進されることにより、疲労物質である乳酸などの排出も助けられると考えられています。

アスリートが試合後の疲労回復に酸素カプセルを利用する例はよく知られていますが、奈良県立医科大学の研究では、ゴルフという運動後に高気圧酸素療法を行ったところ、疲労感の軽減が見られたとの報告もされています。

参考:GINMU: 高圧酸素療法がゴルフ競技後の疲労と睡眠に与える効果の検討

不眠・中途覚醒

2つ目は、寝つきの悪さや夜中に目が覚めてしまう睡眠の質に対する改善効果です。

酸素カプセルは副交感神経を優位にすることでリラックス状態を導きやすくします。また、脳への酸素供給が増えることで、睡眠に関わる神経伝達物質のバランスが整いやすくなることも期待されます。体がリラックスすると脳も落ち着き、自然と眠りに入りやすくなります。

研究結果においても、被験者のPSQI(ピッツバーグ睡眠質問票)のスコアが改善し、睡眠維持率も上昇したとされています。実際、酸素カプセル利用者の体験談として「ぐっすり眠れた」「寝起きがスッキリした」といった声は多く聞かれます。

参考:Sleep assessment in a randomized trial of hyperbaric oxygen in U.S. service members with post concussive mild traumatic brain injury compared to normal controls – PubMed

日中の眠気

3つ目は、日中の強い眠気の軽減です。

日中の眠気の原因には睡眠の質の低下、脳の酸素不足などが考えられます。酸素カプセルによる睡眠の質の向上に期待できることはもちろん、脳への酸素供給が直接的に増えることで脳が活性化し、覚醒時に頭がスッキリした状態になりやすくなります。

こちらに関しても研究で、被験者のエプワース眠気尺度(ESS)のスコアが低下したことが報告されており、酸素カプセルの利用が日中のパフォーマンス向上に繋がる可能性が示唆されています。

参考:Efficacy of hyperbaric oxygen therapy as an adjunct therapy in the treatment of sleep disorders among patients with Parkinson’s disease: a meta-analysis

頭痛・片頭痛

4つ目は、頭痛・片頭痛の緩和です。

頭痛の種類によって原因は異なりますが、筋肉の緊張や血流の悪化、脳の酸素不足が関与している場合があります。酸素カプセルは首や肩の筋肉の緊張を和らげるのに役立ち、また脳への酸素供給が増えることで血管の拡張や収縮のバランスが整い、頭痛が和らぐ可能性が考えられます。

Cochrane Libraryに公開された研究報告によると、高気圧酸素療法は片頭痛発作の寛解に有効である可能性が示唆されています。実際の医療現場でも群発頭痛の急性期治療として、高濃度酸素吸入が推奨されています。

参考:Normobaric and hyperbaric oxygen therapy for the treatment and prevention of migraine and cluster headache – Cochrane Library

めまい・立ちくらみ

5つ目は、めまい・立ちくらみの予防や軽減です。

めまいや立ちくらみは、脳への血流や酸素供給が一時的に不足することで起こりやすい症状です。酸素カプセルは血行促進と脳への酸素供給を活性化する働きが期待できるため、症状の発生頻度を減らしたり、程度を軽くしたりする効果が見込めます。

とある研究報告でも頭痛の改善効果が示唆されており、自律神経の乱れからくる血行不良が背景にある場合は酸素カプセルによるアプローチが有効な可能性があります。

参考:Normal pressure oxygen therapy and hyperbaric oxygen therapy for migraine and cluster headaches | Cochrane

動悸・心拍数上昇

6つ目は、ストレスや自律神経の乱れからくる動悸・心拍数上昇の緩和です。

動悸の多くは交感神経が過剰になり、心拍数が上がったり不規則になったりすることで起こります。酸素カプセルは副交感神経を優位にし、過剰な交感神経の働きを抑え、心拍を落ち着かせるのに役立つ可能性があります。

研究においても、被験者のHRV LF/HF※のスコアが低下したことが報告されており、酸素カプセルの利用による血圧変動安定化の可能性が示唆されています。

※心拍変動を分析するためのスコア、自律神経系のバランスを評価する指標として用いられる
参考:Heart rate variability in healthy volunteers during normobaric and hyperbaric hyperoxia – PubMed

冷え・末梢循環不全

7つ目は、手足の冷えや末梢の血行不良の改善です。

手足の冷えは末梢血管が収縮し、血流が悪くなることで起こります。酸素カプセルで体内に取り込まれる溶解型酸素は毛細血管の隅々まで届きやすいため、末梢組織への酸素供給を改善します。また副交感神経が優位になることで血管が拡張しやすくなり、血行が促進される効果も期待できます。

2024年の研究報告によると、体内での一酸化窒素生成の活性化、毛細血管拡張による血流上昇が見られており、酸素カプセル利用者の体験談にも「手足がポカポカするようになった」「冷えを感じにくくなった」という声が多数寄せられています。

参考:Hyperbaric oxygen therapy as a neuromodulatory technique: a review of the recent evidence

消化機能低下(便秘・胃もたれ)

8つ目は、自律神経の乱れに起因する消化器症状の改善です。

胃腸の働きは自律神経によってコントロールされており、ストレスなどで交感神経が優位な状態が続くと消化管の動きが悪くなり、便秘や胃もたれ、食欲不振などが起こりやすくなります。酸素カプセルで副交感神経を活性化させることで、消化管のぜん動運動が活発になり、消化機能の改善が期待できます。

医療用の高気圧酸素療法では、腸閉塞などの消化器疾患の治療に応用されることがあり、これは組織の酸素化改善や炎症抑制、腸管運動の改善などが期待されるためです。医療用と家庭用の酸素カプセルは別物ではあるものの、家庭用でも消化器系の健康維持に間接的に好影響を与える可能性はあります。

参考:癒着性イレウスの治療に高気圧酸素療法が有用:日経メディカル

不安感・抑うつ傾向

9つ目は、ストレスによる不安感や抑うつ傾向の緩和です。

不安感や抑うつは、セロトニンなどの脳内神経伝達物質のバランスの乱れや過度なストレス、脳の酸素不足などが関与していると考えられています。酸素カプセルによるリラックス効果や脳への十分な酸素供給はこれらの神経伝達物質のバランスを整え、精神的な安定を取り戻す一旦となる可能性があります。

とある研究報告では、被験者のPTSD評価スコアの低下、ベック抑うつ質問票(BDI)のスコアが低下したことが分かったおり、別の研究報告ではパーキンソン病患者に対する高気圧酸素療法が運動症状だけでなく、抑うつや不安といった非運動症状も改善したといった報告もされています。

参考:Hyperbaric oxygen therapy as a neuromodulatory technique: a review of the recent evidence, Hyperbaric Oxygen Therapy Improves Motor Symptoms, Sleep, and Cognitive Dysfunctions in Parkinson’s Disease

酸素カプセル導入で改善効果が見られた会社事例

近年、健康経営(従業員の健康増進による生産性向上)を目的として、福利厚生の一環として酸素カプセルを導入する企業も出てきています。特に自律神経失調症は仕事のパフォーマンスに大きな影響を及ぼす可能性があるため、健康経営は企業にとって生存戦略の1つと言えます。

ここでは実際に酸素カプセルを導入した企業と従業員からの声をご紹介します。

  • PINCH HITTER JAPAN株式会社
  • 株式会社BLITZ Marketing

PINCH HITTER JAPAN株式会社

PINCH HITTER JAPAN株式会社では、健康経営を重要な目標として掲げており、社員がより身近な形で健康増進を図れるようにとの考えから酸素カプセルの導入に至りました。

実際に酸素カプセルを利用した社員からは「目の疲れや肩こりといった日々の疲れが癒え、タイムパフォーマンスが向上した」「「気圧性頭痛の症状が改善されて集中力が向上した」「子育による睡眠不足が緩和され、仕事と育児を両立できている」といった声が寄せられています。

これらの声は酸素カプセルが単にリフレッシュ効果をもたらすだけでなく、具体的な身体症状の改善や、それが業務パフォーマンスの向上に結びついていることを示唆しています。

参考:福利厚生として酸素カプセルを導入! | PINCH HITTER JAPAN株式会社のプレスリリース

株式会社BLITZ Marketing

株式会社BLITZ Marketingでの酸素カプセル導入は、社員の健康維持とパフォーマンス向上を主な目的としており、このアイデアは同社会長自身によるものとされています。

実際に酸素カプセルを利用している社員からは「酸素カプセルに入ると疲れが取れ、頭もクリアになるので仕事の効率が違う」「昼休みに酸素カプセルに入ると体が軽くなり、午後の業務も集中力が向上する」といった肯定的な声が寄せられています 。

これらの声も酸素カプセルが業務の合間の短時間利用でもリフレッシュ効果を発揮し、特に午後の業務効率や集中力の維持に役立っていることを示しています。また会長自らが導入を推進し、利用しているという事実は社内での酸素カプセルの価値を高め、利用促進にも繋がっていると考えられます。

参考:福利厚生紹介!無料酸素カプセルで疲労回復&業務効率アップ! | 株式会社BLITZ Marketing

酸素カプセルを利用する上での注意点

酸素カプセルは多くのメリットが期待できますが、利用する際にはいくつかの注意点があります。

  • 効果には個人差がある
  • 利用適応外の場合もある

効果には個人差がある

酸素カプセルの効果の現れ方や体感には、個人差が大きいことを理解しておく必要があります。

その日の体調、元々の健康状態、酸素に対する感受性など、様々な要因によって効果の感じ方は異なります。また、酸素カプセルの健康効果に関する研究はまだ発展途上の段階にあるものも多く、大規模な研究でわかるような確かなエビデンスがあるわけではありません。ゆえに全ての人に同じような結果が保証されるものではないことを念頭に置いておきましょう。

利用適応外の場合もある

酸素カプセルは以下のような方は利用を控えるか、事前に医師に相談する必要があります。

適応外の人 理由
妊娠中の方 胎児への影響が不明なため
耳抜きができない方 気圧の変化で耳を痛める可能性があるため
閉所恐怖症の方 カプセル内が閉鎖空間であるため
ペースメーカーなど体内に医療機器を埋め込んでいる方 気圧の変化が精密機器に影響を与える可能があるため
インスリンを投与している糖尿病の方 インスリン投与直後は血糖値が不安定になることがあるため
その他、医師にかかっている方や持病のある方 高血圧・心臓病・肺の病気・てんかん等、症状に影響を及ぼす可能性があるため

上記に該当する方は、酸素カプセルを利用する前に必ず医師や専門家から説明をよく聞き、不明な点や不安なことは必ず質問するようにしましょう。

酸素カプセルのことなら「タイムワールド」にご相談ください!

当社「株式会社タイムワールド」は、酸素カプセル・酸素ボックスの製造メーカーとして26年の歴史を持ち、設計・製造・設置・メンテナンスの全てを国内自社工場で行う一貫生産体制が強みです。

『O2 Capsule』『O2 BOX』『O2 DOME』の3種を製品ラインナップとしてご用意しており、1名用〜100名用まで、お客様のご希望の仕様にカスタマイズ可能です。

製造・供給においては、医療機器における品質マネジメントシステムの国際規格「ISO 13485」、およびCEマーキング「医療機器クラスIIb」を取得。確かな安全性と長年の経験による豊富な実績で最適なご提案をいたします。

酸素カプセルは“体験・体感”することで、その内容をより理解することができます。当社ショールームにて体験も実施中、酸素カプセルに興味をお持ちの方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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