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デスクワークはなぜ疲れがたまりやすくなる?
最初にデスクワークではなぜ疲れがたまりやすいのか、理由を詳しく解説していきましょう。
デスクワークは事務職、いわゆる頭を使う仕事。外回りの営業や屋外作業のように運動量は多くないものの、実は体や脳を酷使しているため、前向きな対処が必要です。
長時間同じ姿勢でいるため
デスクワークをした後に感じやすいのは、長時間同じ姿勢を続けたことによる、肉体的な疲労です。
長時間机の上で作業をした後に肩や首、腰などが痛み、どっと疲れを感じるのは、長時間体を動かさなかったことで筋肉が縮小してしまうからといわれています。筋肉の凝りや強い痛みが生じて体を動かしにくくなり、疲労感が倍増します。
また血液の流れが滞るのも疲労蓄積の一因でしょう。肩こりや眼精疲労を招くだけでなく、慢性化すると体の細胞が必要な酸素や栄養を受け取れなくなって、元気が出なくなってしまいます。
脳を動かしているため
脳を長時間動かし続けることによる、神経性の疲労も無視できません。
デスクワーク中は、思考や計算で脳細胞がフル活動しています。また常に緊張や集中を強いられるため、交換神経が活発化。長時間脳の興奮状態が続くことで、自律神経に大きな負担がかかっているのも困りものです。
そもそも自律神経とは、呼吸や体温といった肉体的な調節や、内分泌系などの制御をつかさどる重要な機能です。疲労が蓄積し、自律神経のバランスが崩れて正常に働かなくなると、体の動きが悪くなって疲労感や倦怠感、無気力を招く原因になります。
デスクワークによる疲れの予防策
企業として取り入れていきたい、デスクワーク疲労の予防対策をご紹介していきましょう。
デスクワークの疲労はちょっとした工夫で軽減ができます。職場環境を疲労軽減の視点で見直してみることをおすすめします。
パソコンの明るさと位置を調整する
現代のデスクワークにパソコンは必須アイテムですが、目の疲れを軽減するためにも、パソコンの明るさと位置を見直すといいでしょう。
画面が明るすぎると、目の負担が大きくなります。かといって暗すぎると前のめりになり、姿勢が悪くなるため、ディスプレイは照明などの周囲の明るさと調和が取れているかを重視して調整してください。目がチカチカするときはブルーライトカットメガネを、照明や太陽光がディスプレイに反射して見にくい場合は反射防止フィルムを貼るなど、疲れないグッズを活用するのも効果的です。
パソコンはディスプレイの上端がちょうど目の高さにきて、顔から50cm以上離れた位置が理想的です。疲れやすい環境を改善すれば疲労の蓄積も少なく、仕事がしやすくなるでしょう。
姿勢に気をつける
肉体的な疲労の軽減のポイントは、正しい姿勢です。社員が長時間のデスクワークで疲れないよう、オフィス環境を整えましょう。猫背にならず、座ったときに背骨が本来のS字カーブを描く正しい姿勢でパソコン作業ができれば、疲れにくくなります。
姿勢をゆがめないためにも、深く腰掛けられる椅子を選び、作業中に肘の角度が90度になるように机の高さを調整するといいでしょう。肩や腕の負担軽減には肘掛け付きの椅子、デスクワークの時間が長い社員には、背もたれ付きの椅子がおすすめです。
脚を組む行為も姿勢をゆがめ、血行を滞らせて疲労感を増進する一因です。足の裏が床にしっかりつく高さに、椅子の高さを調整しましょう。足が床につくと下半身が安定し、背筋を伸ばしやすくなるため、デスクワークの負担軽減となります。
会社でデスクワークの疲れをとるための方法
最後に、会社でデスクワークの疲労を取り除くコツや、対処法をご紹介していきましょう。
ある程度の軽減はできても、デスクワークの負担を完全になくすことはできません。疲労は溜め込まず、こまめに発散させることを促してください。
ストレッチをする
長時間のデスクワークの疲労の改善に最適なのは、ストレッチです。筋肉に適度なテンションを加えてコリをほぐし、血行を促進して、体の疲れを取り除きましょう。血行が改善されることで体中に酸素や栄養が回り、気分もすっきりします。
パソコン作業が多い事務職の人におすすめなのは、次の3つのストレッチです。どれも椅子の上に座ったままできますから、試してみてください。
肩や首をのばす
1. 上半身をまっすぐ伸ばし、首を右に傾けてしばらくキープ。ゆっくり戻して、次は左側に傾けてしっかり伸ばす。
2. 正面を向き、アゴを胸につけるイメージで首をゆっくり前に倒して、しばらくキープ。痛気持ちいい程度に伸びたら、ゆっくりと戻す。
3. 背筋を伸ばして上半身をまっすぐにしたら、両手を上げて後頭部で手の平を握り、頭を押し出すように首を倒してしばらくキープ。痛気持ちいい程度に伸びたら、ゆっくりと戻す。
肩をすぼめる
1. 上半身をまっすぐに立てて、両肩を上に引き上げてすぼめ、ゆっくりと息をしながら力を入れ続けて5秒間キープ。
2. 腕は自然に垂らし、5秒経ったら肩の力を抜いてストンと元に戻す。
背筋をのばす
1. お尻を前に移動し、椅子に浅めに座る。
2. 体の前で両手を握り、手の平を外側に向ける。
3. 背もたれにもたれかかりながら、弧を描くように腕をあげて、背中全体を反らして伸ばし、しばらくキープ。
4. 痛気持ちいい程度に伸びたら、ゆっくりと戻す。
疲れたらこまめにストレッチをするのが、疲労を蓄積させないポイントです。最低でも一時間デスクワークをしたら、数分間のストレッチタイムを設けるといいでしょう。
立って歩く
定期的に立ち上がって姿勢を変え、疲労をリセットするのも効果的な手法です。仕事に集中しているとついつい姿勢を変えないまま過ごしがちですが、30分仕事をしたら5分間休んだほうが効率は上がるという指摘もされています。
仕事の間にこまめに立ち上がり、歩いて血流の状態を正常に戻しましょう。仕事中に短時間のトイレ休憩をはさむと気分がリフレッシュし、集中力が途切れません。同じ仕事を長時間続けるのではなく、ファイルを取りに行く、コピー作業を挟むなど、仕事のローテーションにメリハリをつけることをおすすめします。
仮眠をする
デスクワークの疲れを癒して業務効率の向上を目指すなら、お昼休みに社員に短時間の仮眠を推奨するのも選択肢の一つです。デスクにうつぶせて体を休めるだけでも疲れが癒され、午後の仕事が気持ちよく始められます。
効率の良い仮眠のポイントは、寝すぎないこと。長すぎると眠気が取れにくくなり、かえって疲労感が増大するため、仮眠時間は10~15分間程度を目安するといいでしょう。
食後は満腹感もあって眠りやすいもの。眠気が長引いて困る人は、仮眠前にコーヒーなどのカフェインを含んだ飲み物を飲んでおくといいでしょう。眠気覚ましに効果的です。
お昼休みや就業後の時間を使って、より積極的に社員の疲労回復を推進するなら、タイムワールドの酸素カプセルを導入するのもおすすめです。
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まとめ
社員の健康管理は企業の責任です。業績を伸ばすためにも、デスクワークで溜め込む疲労は、無視できません。
ちょっとした工夫でも疲労の軽減はできるため、ぜひ前向きに取り組んでください。