やりすぎは危険?!酸素カプセルで酸素の摂取目安とは

目次

酸素カプセルとは

酸素カプセルの適正な摂取量について解説する前に、酸素カプセルがどんなもので、どんな効果が期待できるのかについて解説しておきます。

「酸素カプセル」とは、酸素不足を改善するために考案された健康器具です。

酸素は生き物にとって欠かせませんが、現代では環境汚染や海洋汚染、森林伐採などによる酸素量減少の影響もあって、慢性的な酸素不足に陥っている状況です。酸素が不足すると呼吸がしにくくなり、血流も悪くなってしまい、さまざまな不調を引き起こすといわれています。また、ストレス耐性も低下してしまうとも指摘されています。

こういった酸素不足を改善して、体を元気にするために生み出されたのが、酸素カプセルです。高い気圧をかけた高濃度の酸素が充満するカプセル内に身を置くことで、簡単に日頃の酸素不足を改善できると評判です。

現代の大気は酸素濃度が21%を下回るというデータも出ていますが、人体にとって最適な空気中の酸素濃度は、約30%とされています。酸素カプセルは、高気圧状態で効率よく酸素を取り込むことができるため、疲労の回復や集中力の向上、基礎代謝の向上など、さまざまな体に良い効果が期待できます。

酸素カプセルは普段吸い込んでいる大気を圧縮して酸素濃度を上げているため、副作用等のリスクがなく、安全に使えるのも魅力のひとつです。酸素の摂取量が増えると、体を老化させる活性酸素のリスクも増大すると心配する人もいますが、1.3気圧程度の酸素カプセルならで活性酸素が増えることはなく、アンチエイジングに気を使う女性も安心して利用できます。

酸素カプセルは体に負担をかけずに、体調をベストコンディションに整える優秀な健康器具としても使われています。治療中の健康増進のために病院や診療所に、美容や疲労回復目的でエステサロンやスポーツジムなどに設置されていることが多いです。最近は社員の福利厚生や仕事の効率アップのために、社内に導入する企業も増えています。

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酸素カプセルでの酸素の摂取量

酸素カプセルが体に良いと分かっていても、どれぐらいの摂取量が適正なのかを知っておくことは大事です。薬などにもいえることですが、どんなに体に良いものでも、過剰な摂取は好ましくありません。

酸素カプセル内の摂取量は、内部の気圧によっても左右されます。安全に酸素カプセルを使うためにも、酸素の最適な摂取量と気圧調整の必要性をしっかり理解しておきましょう

酸素カプセル内の気圧変化

酸素カプセルの優れた点は、単に酸素が濃いだけでなく、1.30気圧程度の高気圧状態を作り出せるところにあります。酸素とともに、私たちを取り巻く気圧も体調を左右する重要な要素です。一般的に気圧が高いほど血中に溶け込む酸素分圧が上がり、効率よく酸素が摂取できることが分かっています。

酸素カプセルでは気圧を高めることで、酸素濃度が通常の大気よりも濃い約30%まで上昇します。しかし、無理に気圧を高める必要はありません。気圧が高いということは、体に圧力がかかっているということ。人によっては体に違和感がでて、耳が詰まったような痛みが生じることがあります。

私たちが生活する平地の気圧の平均は、約1.0気圧。酸素カプセルも1.0気圧以上であれば、充分効率よく酸素の摂取量を高められると考えて良いでしょう。

気圧調整について

誤解している人は多いのですが、酸素カプセルに入るといっても、いきなり高気圧状態の中に入るわけではありません。酸素カプセルは1.0気圧から、最高気圧の1.3気圧まで調整が可能です。カプセルに入ったらゆっくりと、心身の状況を見ながら徐々に気圧を上げいきます。

酸素の摂取量を高めるために理想的なのは、最高気圧の1.3気圧で一定時間を過ごすことです。しかし、高い気圧が無理な人は我慢する必要はありません。酸素カプセルは1.3気圧以下でも、十分酸素の摂取量が向上します。

一般的に健康な人なら1.3気圧までは鼓膜に負担がかかりにくいとされていますが、気圧の影響の出方は個人差があり、その時の体調にもよっても左右されます。高い気圧が不安な場合や、耳抜きが苦手な人は無理をせず、調整して低い気圧で利用するといいでしょう。

低い気圧に慣れたら徐々に気圧を上げ、最終的に高気圧で酸素カプセルを利用するのも初心者におすすめです。

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酸素カプセルに入る時間について

酸素カプセルの酸素摂取量を考えるとき、何時間くらいカプセルに入っていればいいのかも気になりますよね。最も効果的に酸素摂取ができる、利用時間の目安を紹介していきましょう。

酸素カプセルは繰り返し利用することでダメージが癒され、疲れにくい健康な体を養うのに繋がりますが、一度にたくさん利用すれば良い効果が得られるという性質のではありません。酸素カプセルの体に良い効果が持続する時間や、カプセルに入る適正な頻度もあわせて解説していきます。

酸素摂取量の時間目安

酸素カプセルは誰でも気軽に利用でき、長時間入っても問題はありませんが、1回につき30~60分程度入るのが目安です。徐々に気圧を高めていって、気圧と酸素濃度が安定した状態で30~60分間カプセルに入れば、酸素を効果的に体内に取り込むことができるとされています。

意外と短時間だと思う人もいますが、そもそも酸素カプセルで取り込めるのは、血液や体液に溶け込みやすい「溶解型酸素」です。私たちが通常の呼吸で取り入れるのは「結合型酸素」と呼ばれていますが、溶解型酸素は結合型酸素と比べて分子が非常に小さいのが特徴。結合型酸素では入り込めない細い毛細血管やリンパ液にまで浸透して酸素を供給できるため、長時間カプセルに入る必要はないのです。

また、人間が一度に取り込める酸素量には限界があります。長く酸素カプセルに入っていたからといって、より多くの酸素を取り込めるというわけではありません。欲張らず、適量の利用を心がけましょう。

長時間入っているとそのぶん生活時間が削られるため、効率的とは言えません。酸素カプセルは30~60分を目安に、自分が快適だと感じる時間で利用することをおすすめします。

酸素補給後の体内持続効果

酸素カプセルで高濃度の酸素を摂取すると、約72時間は効果が持続するといわれています。本人の疲労度合いや個人差はあるものの、酸素カプセルは一度の利用で3日間は快適に過ごせるのも魅力のひとつといえるでしょう

酸素は吸って、吐いてしまえば、体から出て行ってしまうというものではありません。酸素カプセルで高気圧状態の高酸素濃度にさらされると、酸素が血液やリンパ液に溶け込んで全身に行き渡ります。長期間に渡って高濃度酸素が体の中にとどまり、活力を維持できるため、酸素カプセルは日頃から健康意識が高い人におすすめです。

酸素カプセルの理想的な利用の仕方は、3日ごとに利用することです。間をあけずに毎日酸素カプセルに入ったからといって、倍量の効果が得られることはありません。効果の持続が切れる3日を目安に酸素カプセルを利用していると、高濃度酸素の切れ間がなく、常に体を良い状態でキープできますよ。

ただし、これはあくまでも理想です。仕事などで忙しい場合は、1週間に1回利用するのでも構いません。間隔が多少あいてしまっても、繰り返して酸素カプセルを利用しましょう。継続することですることで体が元気になり、疲労やストレスに強い体を養うことに繋がります。

自分の生活にあわせてペースを決めて、無理のないタイミングで酸素カプセルと利用すると良いでしょう。

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まとめ

酸素カプセルは酸素の摂取量を高め、体をベストコンディションに導く健康器具です。有名なアスリートも活用しており、注目度の高いアイテムです。

仕事の効率アップのためにも、安全で効率的な利用を心がけるといいでしょう。

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