ヘルスリテラシーを高めて健康経営を実現!そのステップとは

目次

健康経営の実現に必要な「ヘルスリテラシー」

最初に、ヘルスリテラシーの定義や、健康経営における重要性を解説していきます。

どんなに企業が健康経営に取り組んでも、従業員の健康意識が低いままだと、思うような成果はあがりません。その意義や重要性を正しく理解して、ヘルスリテラシーで企業の発展をサポートしましょう。

ヘルスリテラシーとは

「ヘルスリテラシー」とは、健康や医療に関する情報を集め、その中から正しいものを選択して、有益な情報を活用できる能力のことをいいます。

インターネットが普及した現代では、ひと昔前は医療関係者しか知る手段がなかった専門的な情報を、誰もが簡単に入手できるようになりました。ですが、情報の全てが正しいわけではないのが現実です。

実際に、現在新型コロナウイルスに関する情報がネット上にあふれているものの、営業や広告収入を目的とした間違った内容や、偏った情報も混在していて、問題になっています。こういった雑多な情報の中から、正しいものや自分にとって役立つものを取捨選択するために、ヘルスリテラシーは欠かせません。

ヘルスリテラシーのレベル

ヘルスリテラシーは、次の3つのレベルに分けることが可能です。このほかに、個人や集団を区別する分け方もあります。

 レベル1「機能的ヘルスリテラシー」

健康リスクや医療情報にアクセスし、内容を正しく理解する能力です。

最も基本的なレベルで、医師の説明や、医薬品の説明書を理解することがこれに該当します。

 レベル2「相互作用的ヘルスリテラシー」

健康や医療に関する情報を自主的に探し、周囲への伝達やアドバイスを受けるといったコミュニケーションをとおして、行動を起こせる能力です。

機能的ヘルスリテラシーから一段階進み、自分で必要な医療を受けられる病院を調べます。口コミなどの評判を聞いたうえで、自分で判断して受診することがこれに該当します。

 レベル3「批判的ヘルスリテラシー」

集めた健康や医療に関する情報をうのみにせず、批判的に分析することで、社会的に利用できる能力です。

もっともレベルが高い能力で、流行している感染症について積極的に情報収集し、最適な予防方法や感染症対策を周りに発信することがこれに該当します。

健康経営とヘルスリテラシー

いま日本では働き方改革の一環として健康経営が推進され、注目が高まっています。健康経営とは従業員を企業の財産として捉え、企業が責任をもって従業員の健康へ配慮するという考え方ですね。

健康経営で成果を上げるには、従業員のヘルスリテラシーを向上させることが重要です。なぜなら、ヘルスリテラシーが高い人ほど健康意識や管理能力が高く、自発的に健康維持に取り組める傾向にあります。

逆にヘルスリテラシーが低い人は検診も受診せず、治療を受ける意識が希薄です。感染症が流行しているいま、従業員の健康やストレスに気を配るのは企業の義務ですが、従業員のヘルスリテラシーを高めておけば、企業側の手間やコストを抑えて高い実績を上げることが可能です。

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企業でヘルスリテラシーを高めるためのステップ

それでは、企業の健康経営でヘルスリテラシーを高める手順について解説していきましょう。

ヘルスリテラシーの向上は、一朝一夕には実現しません。次の5つのステップに従って、段階的に進めていくのが早道です。

①従業員のヘルスリテラシーを知る

まず、従業員のヘルスリテラシーのレベルを把握することから始めましょう。

次の5つの質問表を作り、「全く思わない」から「強く思う」までの5段階で回答を求めて、平均的なレベルを把握してください。あわせてリテラシーが不十分な従業員を抽出すれば、重点的な研修が行えます。

(1)新聞、本、テレビ、インターネットなど、いろいろな情報源から情報を集められる。
(2)たくさんある情報の中から、自分の求める情報を選び出せる。
(3)情報を理解し、人に伝えることができる。
(4)情報がどの程度信頼できるか判断できる。
(5)情報をもとに健康改善のための計画や行動を決めることができる。

出典:石川ひろの(2011)「ヘルスコミュニケーションとヘルスリテラシー」

②従業員のリテラシーレベルに合わせる

効率良くヘルスリテラシーを向上させるためには、従業員のレベルに合わせた指導が必要です。難しい専門用語は極力避けて、絵や図を使った、分かりやすい保健指導を心掛けましょう。

指導後に内容を復唱させるなど、繰り返し学習をさせるのが早期習得のポイントです。

③ヘルスリテラシーへのハードルを下げる

場合によっては、ヘルスリテラシーのレベルを下げる柔軟性も必要です。従業員のリテラシーが低くても、理解できる発信を心掛けましょう。

具体的な事例を出して説明すると他人事ではなく、身近なものとして捉えることができ、理解が進みます。

④ヘルスリテラシーを高める

次に、従業員のヘルスリテラシーを高める段階に進みます。1~3の「知る」・「合わせる」・「ハードルを下げる」の後に行うのが効果的です。

タイムリーで適切な健康情報を発信することで、徐々に従業員のヘルスリテラシーが高まります。

⑤ヘルスリテラシーを広める

ヘルスリテラシーの高い従業員が増えると、従業員自らが健康情報を発信するようになり、企業全体の意識が向上します。

理想は健康への関心が高い社員が自立して、情報を活用・発信していくことです。健康イベントを開催するときはヘルスリテラシーの高い従業員を巻き込んで、成果を上げましょう。

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ヘルスリテラシー向上に有効なこととは?

健康経営の中でも、ヘルスリテラシーの向上に役立つおすすめの対策をご紹介していきます。

健康経営には、さまざまな手法があります。それぞれのメリット・デメリットを比較して、企業に合ったものの導入を検討すると良いでしょう。

食生活の改善

健康経営のなかでも注目度が高く、進んで参加しやすいのは、従業員の食生活の改善です。食育セミナーなどをとおして、健康的に栄養が摂れるサポートをしましょう。

社員食堂を新設する、健康的なメニューの新規導入を図るのも効果的です。

運動機会の増進

従業員の運動する機会を意識的に増やすことも、ヘルスリテラシー向上につながります。職場内のクラブ活動を促進する、フィットネス利用を補助する制度を設けるなど、従業員が楽しく運動できる工夫を凝らしましょう。

歩数計を配布して成果を競わせ、成績優秀者を表彰するのもおすすめです。

感染症予防対策

感染症予防対策も、今後さらに重要になるでしょう。流行状況や予防策について積極的に情報発信し、会社内で共有することをおすすめします。

企業から感染者がでると、生産性や社会的評価の低下につながるリスクがあります。集団予防接種や費用の助成、マスクやアルコールの常備で感染を防ぐ対策は重要です。

メンタルヘルス対策

健康経営のなかでも、メンタルヘルス対策は重要な位置を占めます。相談窓口を設置して従業員が抱えるトラブルを積極的に把握し、産業医と連携する体制を整えましょう。

従業員の健康管理の一環として、タイムワールドの酸素カプセルの導入を検討してみてはいかがでしょうか。酸素カプセルは高圧環境下で高濃度酸素を補給できる最新の健康器具で、短時間でのリフレッシュや、集中力アップにつながると人気があります。

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まとめ

健康経営やヘルスリテラシーは、これからの企業の発展には欠かせないものです。

ヘルスリテラシーは正しいステップと、健康経営の工夫で向上させることが可能です。従業員の健康意識を高めて、企業の生産性アップを目指しましょう。

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